会社設立のときに、良いアドバイスを受けるための3つのコツ
ビジネスを初めて立ち上げるときは、多くの人に助言を求めたくなるものです。
特にまだ若く、経験があまりないうちに会社を興そうとする場合は、不安になります。
そこで、身近な人からプロまであらゆる人の意見を聞きたいと思う人は多いのではないでしょうか。
しかし、アドバイザーとて人間です。
いつも正しい方法で人に助言を与えているとは限らないのです。
今回は、アドバイザーのタイプ別に、どうすれば彼らからよりよいアドバイスを引き出せるかを見ていきます。
いいことばかりを言うアドバイザーの場合
いいことばかりを言うアドバイザーに遭遇することは、よくあると思います。
特にビジネスに関しては、ネガティブなことばかり持ち出すと、
相談者がやる気をなくしてしまうのではないかと心配して、楽観的なことばかり述べるアドバイザーがいます。
確かに、アドバイスは「ネガティブ=悲観的」でない方がいいかもしれません。
しかし、現に存在する「問題点」についてはきちんと指摘してもらわなければなりません。
「このアドバイザー、いいことばかりを言う」と思ったら、すぐに「信用できない人だ」と断定するのではなく、
自分の態度がそうさせていないか、顧みる必要があります。
自分の態度が「どんなフィードバックも受け入れます」という雰囲気を醸し出していない限り、
アドバイザーとしても問題点は指摘しにくいものです。
オープンに話し合える雰囲気を作れるよう、努めましょう。
将来のことばかりにフォーカスし、「今」何をすべきかに重点を置かないアドバイザーの場合
経験豊富なアドバイザーは、つい先々のことへ話を持っていきがちです。
自分でビジネスを立ち上げて、その後何年も経営者としてマネージメントに携わっている人などは、
「次に何が起こるか」という予測がつくからです。
そのように、話が将来のことばかりになってきたら、
「なるほど。では、今は何をすればよいでしょうか?」と、必ず確認するようにしましょう。
なぜなら、会社を立ち上げたばかりの起業家は、まず「地固め」に力を入れなければならないからです。
質問が必要十分かどうかを確認しないアドバイザーの場合
相談者の質問に対して、実に丁寧に答えてくれるアドバイザーもいます。
ところが、その質問が必要十分かをお互いに確認せずに終わってしまう場合もあります。
例えば、相談者が売り出そうとする商品について、「色はこれでいいと思いますか?」と、アドバイザーに聞いた場合を想定してみましょう。
アドバイザーの中には、それに答えると同時に、相談者がすべき質問は他にもあることを指摘してくれる人もいます。
「大きさについては、考え直さなくていいの?」とか、「販売をスタートするのは今の時期でいいか、確認しなくていいの?」などといった質問を逆にしてくれるのです。
ところが、まだ不慣れなアドバイザーの場合、そのような指摘を行わないかもしれません。
そのような場合は、自分のした質問が必要十分であるか、自ら確認をとるようにしましょう。
まとめ
起業する側が、「いいアドバイスを受けて、早くビジネスを軌道に乗せたい」と焦るのと同じように、
アドバイザーも焦っている場合があります。
気がせいて先々のことばかりに話がいったり、大事なことを見落としたりしないように、
お互いに気を付けながら会話を進めていきたいものですね。
参照
10 Ways to Promote Yourself to Entrepreneurial Success
http://m.entrepreneur.com/article/229328
もしもスティーブ・ジョブス氏が自己紹介をしたら
http://www.will-way.biz/spm/blog/archives/spm/885